マンガ「大法律事務所」
(The Law Firm)

 日本には弁護士の数が40人から50人、スタッフの人数と合わせると100人以上の法律事務所がいくつかある。これらの法律事務所はいずれも国際取引関係の事案を扱っている。弁護士数50人という規模は、欧米の基準から言えばとても大法律事務所とは言えないが、日本の弁護士の人数自体が少ない事からすれば、大事務所であると言って間違いはない。これらの事務所は欧米の大事務所を範として、組織化に努めているが、日本においては法律事務所の法人化が許されないこともあって、個人事務所の集合の域を越えない所も多い。しかしながら、これらの事務所は、日本の一般の法律事務所に比べれば、明らかに異質であり、多彩な人間模様が見られる。そもそも弁護士は、日本の社会一般からすれば浮いた存在であるが、これら大事務所の弁護士は一般の弁護士社会からも異質なものと見られている。弁護士だけではなく、これらの事務所に集まるスタッフの面々は、個性の強い人間が多く、格好なマンガの題材を提供してくれる。  以下のマンガは、架空の大法律事務所を舞台にしたものであり、現実にはこのような事務所や人物は存在しない。何れのエピソードにおいても、ストーリーは私の、漫画は私の秘書戸田実花の、創作にかかるものである。マンガを見ていて、これは自分だ、と思う人はいるかもしれないが、それは偶然の一致というものである。中に登場するN弁護士が私だと思う人がいるかもしれないが、それは御想像にまかせる。  何はともあれ、本人はおもしろいと思っているので是非笑って下さい。出版したい人がいれば御連絡下さい。