少数意見

追記

2018-11-06 ここは退屈迎えに来て [長年日記]

_ 広木隆一監督作品。

_ 新宿のバルト9で観たのだが、道に迷った。地下のC1, C4出口からすぐということだったが、西口の地下の表示にはAとBしかなくCがどこにあるかわからない。確か南口の近くだったと思い地上に出て歩き回ったが

わからない。もう一度地下に入って地図を見たらはるか遠くにCがあった。結局JRを降りてから25分かかってたどり着いた。

_ さて、映画はそれなりに面白かった。東京にあこがれて出てきた人と田舎に残った人の人間模様を描く。新宿で迷った人間としては、東京のいいところは、雑踏の中を25分も勝手に迷っていられるというところか。誰も他人に関心を持たず、すれ違っていく。

_ 田舎に住んだことはないが無理だと思う。


2018-10-22 Switch [長年日記]

_ 日本公開時の題名は、「スウィッチ・素敵な彼女?」らしい。

_ というのはこの映画は1991年製作で、アマゾンプライムビデオで観た。ここには過去の名作が順番で置かれ、この作品も全く知らなかったが面白かった。

_ ブレイク・エドワーズ監督のコメディーである。

_ 主人公は、女を物のように扱うプレイボーイで、元カノ3人にサプライズパーティーに招待される。しかし、それは彼を憎んでいる彼女らの罠で、彼は殺されてしまう。

_ 彼の魂は煉獄に行き、その先天国に行くか地獄に落とされるかが検討された。そこで決まったのは、彼をもう一度人間世界に戻し、そこで一人でも彼を本当に愛する女を見つけたら天国に行けるが、そうでないと地獄に落ちる、ということ。さらに、生前と同じ男の姿ではまた女をだますことになるので、今度は女の姿で戻ることになった。

_ 主演のエレン・バーキンが荒々しい女を演じて見事。コメディーではあるが、泣ける結末で感動した。


2018-10-19 プーと大人になった僕 [長年日記]

_ 中年になったクリストファーロビンがクマのプーに再会する話。

_ クマのプーさんは、幼いころ好きで英語版も読んだから懐かしくはあった。しかし、大人になったクリストファーロビンは汚くがっかりさせる。

_ 本の挿絵のクリストファーロビンはおかっぱ頭で女の子のようでとてもかわいかった。あの時代はどうやっても帰ってこない。

_ まあ、三島の言うように、人生は真っ逆さまの頽落だからな。


2018-10-01 カメラを止めるな! [長年日記]

_ ユーロスペースで観た。

_ 評判のゾンビ映画というだけの知識で観たが、ゾンビ映画の撮影隊が本物のゾンビに襲われるという話。面白くないわけではなかったが、あっという間にエンドロールが始まった。

_ しかし、ここで帰ったらだめで、場面は一カ月前の映画の企画が監督に持ち込まれたときにさかのぼる。つまり、この映画はゾンビ映画のメイキングものなのだ。

_ その企画というのが、生放送でそれもワンカットでとるというもの。つまりカメラを止めることができないのだ。この制約の下で多くの困難が発生するが、それらを解決しながら最初の短い映画がどのようにできたかが見ものなのだ。

_ 最初におかしな演出と感じられたところにすべて理由があり、その謎解きが面白い。多分脚本に多大の時間をかけたのだろう。DVDで観たら何回も楽しめそうだ。


2018-08-07 インクレディブル ファミリー [長年日記]

_ 14年前のMr.インクレディブルの続編で私は逆の順序で観た。

_ 正しい順で観たほうが当然いいが、逆でも十分面白かった。両作品とも超能力の使用を禁止する社会との対立がテーマになるが、普通の人間として生きようとする超人一家がほほえましい。

_ 私は、気で人を飛ばす西野流呼吸法に通ってもうすぐ30年になるが、塾生はオウム事件の時から減りつ続けている。世間の超能力に対する反感は強い。

_ しかし、最近のがんで死んだ芸能人の多くが「非科学的」な代替医療に頼っていたことからもわかるように、科学に対する信頼もそれほどあるとは言えない。

_ 30年前には気を科学的に解明しようという努力がなされていたが、最近は目立った成果は発表されていない。多分そのようないかがわしいものに興味を持つ科学者は学界から追放されるのだろう。


2018-07-31 未来のみらい [長年日記]

_ 細田守監督作品。

_ 「バケモノの子」がつまらなかったので期待していなかったが、意外に面白かった。

_ しかし、予想していたような予定調和の世界を描いたものではなく、何やら不穏な空気が漂う映画だった。

_ 夫婦、親子、兄弟の間に、軋みのようなものがあり、最後まで解消されない。みらいの手のひらには赤いしみがあり、それが未来のみらいを示す印となっていたのだが、それが最後には消えてなくなるという期待に反して映画は終わる。優しくない。

_ 未来の世界の兄と妹は仲がいいようには見えず、さらに深刻な破局さえ予感させる。

_ 考えてみれば、現実の夫婦や兄弟で本当に仲のいいのがどれだけいるかと言えば、多くはない、いやかなり少ないだろう。


2018-06-23 万引き家族 [長年日記]

_ 是枝監督作品。カンヌ映画祭パルミドール受賞。

_ 今日の朝日新聞の書評で横尾忠則がこの作品の監督による原作を絶賛していた。しかし映画はまだ観ていないとのこと。

_ 是枝監督の映画はこれまで4本観ているが、あまり印象に残っていない。この作品もたぶん来年は記憶に残っていないだろう。

_ それなりに面白かったのだが生理的に共鳴するところがないのかも。

_ リリーフランキーがいい役をやっていたが、出すぎだ。樹木希林も日本には役者が足りないから自分に声がかかると言っていた。結局、他の作品と印象がダブり、作品世界に入っていけない。

_ 横尾のように原作を読みながら自分で映像を作るのがいいのかもしれない。


2018-06-09 犬ヶ島 [長年日記]

_ ウェス・アンダーソン監督のストップモーションアニメ。

_ 近未来の日本を舞台にして犬が主役。日本文化に対する思い入れがすごく、黒澤、小津、溝口などの影響を受けていると。

_ 途中、「七人の侍」のテーマが流れてきたときは感動した。

_ もう一度観てもいいかなと思っている。


2018-05-21 アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー [長年日記]

_ このシリーズは見逃したものがあるので続きがわかりにくかったが、想像で補ってそれなりに理解した。

_ アメコミで感心するのは人類規模の大きな命題が扱われることだ。今回も悪役-サノスーが企図するのは世界の救済で、食糧難から滅亡が必至の種(人類を含む)を間引きして半数にするというものだ。これは私が書いた「滝川希花の冒険」に出てくる「教祖」の考えていることと同じだ。

_ このように、人類を間引きすることの是非について、私の小説ではディベートが行われるのだが、読んでみればお分かりの通り、その方法が間違っていると論証するのは容易ではない。

_ 映画ではサノスが無限の力を手に入れ、人類の半分を抹消することに成功する。続編がある。


2018-05-15 孤狼の血 [長年日記]

_ 久しぶりの東映やくざ映画で期待していたがつまらなかった。

_ いわゆる抗争ものだが、利権以上のものが対象になっていないようだ。ギャング映画ならそれでもいいだろうが、やくざ映画は義理と人情が絡まないとつまらない。

_ 義理は自分が属する社会の掟で、人情は個人としての美学だ。人情といっても欲望ではなく、献身という形で表現される。

_ 鶴田浩二の博奕打ちシリーズ(特に「総長賭博」と「いのち札」)を観たくなった。


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