少数意見

追記

2024-04-25 DUNE砂の惑星PART2

_ PART1は観ていて、あらかじめWikipediaでストーリーを確認していたのだが、登場人物が多く完全には理解できなかった。しかし、2時間48分の上映時間、集中できたので、満足。

_ そもそも、映画館に行って映画を観る理由は何か。人によって違うだろうが、私の場合、一つの理由は現実では見ることのできない景色を見ることができるからだ。

_ その意味でDUNEは条件を満たしている。視界のすべてを占める砂漠と、突然砂煙とともに出現する全長400メートルの砂虫。だから、活劇が中世ヨーロッパのようで、資源をめぐる争いが陳腐であっても許せる。人間はどうせつまらない存在だから。

_ 臨場感という点では、この映画は最先端を行っていると思う。しかし、私が、DUNEの世界に入り込めたかというと、そうでもない。

_ 昔、少年時代に小説を読んで情景を想像していたころは、映画以上にリアルな景色を見ていたと思う。また、ラジオドラマ(例えば、赤胴鈴之助)を聞いていた時は、目の前を馬が疾走することを実感することができた。

_ 映画は、どんなに技術が発達しても、映画の世界と観客の世界を一つにすることはできない。


2024-04-09 オッペンハイマー

_ クリストファー・ノーラン監督作品。

_ この映画を一回観て理解できる人は多くないだろう。オッペンハイマーの半生を描いたもので、30年以上の出来事が複雑な時系列で展開する。登場人物は多数で、それぞれの関係は丁寧には説明されない。白黒とカラーの画面があるが、その関係は説明されなければわからない。

_ 前半は、混乱したまま観たが、後半の核実験以降は迫力があり観る価値がある。アカデミー賞の作品賞を受賞したが、「哀れなる者たち」のほうが好きだ。

_ 降伏寸前の日本に原爆を落とす必要があるのかが問われていたが、果たして日本は原爆投下なしに降伏しただろうか。大日本帝国は、本土決戦に備えていた。陸軍はまだ決戦には耐えられる力があった。もし本土決戦が始まっていたら、戦争はどこでどのように終わっただろうか。横井さんや小野田さんのような兵士が山にこもって戦い続けたかもしれない。


2024-03-31 大谷翔平賭博事件その4

_ 現在のアメリカにおける大谷翔平のイメージは次のようである可能性がある。

_ 彼はアメリカに7年もいながら英語もろくに理解できず、自分の口座の管理もせず社会人としての最低の注意義務も果たさず、450万ドルを水原に盗まれ、その水原を一晩で切って捨て、何回も嘘つき呼ばわりし、長いこと水原に世話になったにも拘わらず、感謝も同情もなく、自分には一切責任はないと言い張るいやな奴。

_ 私は大谷ファンとして彼がこのような人物であるとは思いたくない。実際は次が真実ではないか。

_ 大谷はずっと一緒に行動している水原がギャンブルをしていることを知った。自分もゲームが好きなので、それは何かと聞くと合法な賭博だと説明される。大谷はエンジェルスで不完全燃焼の日々を送っていたので、ギャンブルにはまって、負けが混んでしまう。胴元に捜査が入り、大谷の名前が顧客リストにあり大谷の口座から450万ドルの送金があったことが判明する。それを知ったESPNが大谷の代理人に連絡し大谷と話したいという。代理人は、大谷、水原その他の関係者を集め対策を協議する。真実が明るみに出ると大谷は永久追放になるので、水原に罪をかぶってくれという。水原は、大谷に最後まで尽くすと約束していたので、それを了承する。大谷は渋ったが、代理人は、大谷がMLBから追放されれば、各方面に多大な迷惑がかかると言って、説得する。確かに、ドジャース、MLB、スポンサー企業の損害は計り知れない。大谷は、水原の生活を自分が保証することを条件にこれに同意する。水原はこのシナリオでESPNのインタビューに応じる。代理人は、この事実をドジャースに通知し、監督は混乱を回避するため、チームミーティングを招集し、水原はそこで自分が賭博で借金をし大谷がそれを代わって払ってくれたという説明をする。しかし、弁護士が、これを知り、このストーリーだと、MLBの規則で大谷にも責任が生じ出場停止などの処分がありうるという。そこで再度ミーティングが大谷、水原を交えて行われ、大谷は全く関与していないというシナリオで行くしかないという結論になる。大谷はしぶしぶ同意し、水原はESPNと二回目のインタビューで昨日言ったことは全部嘘で、大谷は何も知らず、自分が彼の口座にアクセスして送金したという。監督はこれを知って水原を解雇するが、大谷は何もできない。大谷はここまで来たら、水原が悪者であるというストーリーを死守し、自分は水原の生活を守るためにも生き残らなければならないと覚悟する。大谷は記者会見で、弁護士が用意した、自分には責任が全くないという説明を断腸の思いでする。


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