少数意見

追記

2018-06-23 万引き家族 [長年日記]

_ 是枝監督作品。カンヌ映画祭パルミドール受賞。

_ 今日の朝日新聞の書評で横尾忠則がこの作品の監督による原作を絶賛していた。しかし映画はまだ観ていないとのこと。

_ 是枝監督の映画はこれまで4本観ているが、あまり印象に残っていない。この作品もたぶん来年は記憶に残っていないだろう。

_ それなりに面白かったのだが生理的に共鳴するところがないのかも。

_ リリーフランキーがいい役をやっていたが、出すぎだ。樹木希林も日本には役者が足りないから自分に声がかかると言っていた。結局、他の作品と印象がダブり、作品世界に入っていけない。

_ 横尾のように原作を読みながら自分で映像を作るのがいいのかもしれない。


2018-06-09 犬ヶ島 [長年日記]

_ ウェス・アンダーソン監督のストップモーションアニメ。

_ 近未来の日本を舞台にして犬が主役。日本文化に対する思い入れがすごく、黒澤、小津、溝口などの影響を受けていると。

_ 途中、「七人の侍」のテーマが流れてきたときは感動した。

_ もう一度観てもいいかなと思っている。


2018-05-21 アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー [長年日記]

_ このシリーズは見逃したものがあるので続きがわかりにくかったが、想像で補ってそれなりに理解した。

_ アメコミで感心するのは人類規模の大きな命題が扱われることだ。今回も悪役-サノスーが企図するのは世界の救済で、食糧難から滅亡が必至の種(人類を含む)を間引きして半数にするというものだ。これは私が書いた「滝川希花の冒険」に出てくる「教祖」の考えていることと同じだ。

_ このように、人類を間引きすることの是非について、私の小説ではディベートが行われるのだが、読んでみればお分かりの通り、その方法が間違っていると論証するのは容易ではない。

_ 映画ではサノスが無限の力を手に入れ、人類の半分を抹消することに成功する。続編がある。


2018-05-15 孤狼の血 [長年日記]

_ 久しぶりの東映やくざ映画で期待していたがつまらなかった。

_ いわゆる抗争ものだが、利権以上のものが対象になっていないようだ。ギャング映画ならそれでもいいだろうが、やくざ映画は義理と人情が絡まないとつまらない。

_ 義理は自分が属する社会の掟で、人情は個人としての美学だ。人情といっても欲望ではなく、献身という形で表現される。

_ 鶴田浩二の博奕打ちシリーズ(特に「総長賭博」と「いのち札」)を観たくなった。


2018-04-27 レディ・プレイヤー1 [長年日記]

_ スピルバーグ監督作品。

_ ジュマンジと似ていて、こちらはVRの世界でアバターが活躍する。メカゴジラやガンダムが登場し、シャイニングの世界が再現される。

_ 最後は現実世界のほうが大切だという説教的な結末になる。しかし、あれだけ自由に自分や周りの環境を変えて生きられるのなら現実にもどりたいという人は例外になるだろう。

_ 電車の中を見ると、すでにゲームの世界に行っている人が多いように思える。


2018-04-16 ジュマンジ Welcome to Jungle [長年日記]

_ とても面白かった。

_ 四人の高校生がゲームの世界に入っていく話だが、それぞれのキャラが大きく変化する。

_ オタクで性格も肉体も弱い男の子がゲームの世界でなるのがドウェイン・ジョンソン演ずる強い大男。いつもは英雄的なザ・ロックが気弱なしぐさをするところが見もの。

_ 多分もう一回観ればさらに面白いところを発見できるだろう。


2018-03-27 デトロイト [長年日記]

_ 丸の内TOEIで観た。終わりかけなので350人の劇場に観客は10人ほど。

_ 1967年のデトロイト暴動を背景に警察の黒人殺害事件を描く。キャサリン・ビグロー監督作品は、ハートロッカーとゼロ・ダーク・サーティーを観ているが、これもいい作品だった。

_ 容疑者の警察官はみな刑事裁判で無罪になったが、この映画は実際は彼らが殺人者であるとしている。

_ 弁護士として気になるのは、製作者は名誉棄損の訴訟の可能性をどう評価したのかである。日本だったら絶対映画化しないだろう。


2018-03-13 15時17分、パリ行き [長年日記]

_ 列車でのテロの話。

_ この映画は、実際の事件の登場人物が演技している。それがなかったらつまらない映画だっただろう。

_ しかし、本人がやるだけで結末がわかっている話でも飽きずにみられるから面白い。

_ 三人のアメリカ人の中で一番マッチョなスペンサーが犯人に飛びつく。そのとき犯人は自動小銃の引き金を引く。空砲だった。あれが当たってていたらスペンサーは多くの犠牲者のうちの最初に殺された人として記録に残っただろう。

_ アメリカのギャング映画の銀行強盗のシーンで,don't try to be a hero と誰かが叫ぶのを何回か観た覚えがある。日本ではありえないことだろう。アメリカには銃を構えた犯人にとびかかる奴がいるのだ。

_ 自分も何回かそのような状況を夢想したことがあるが、実際には何もできないだろうと思った。仮に勇気があっても、果たしてここで飛び出して行っていいのかと考えた時点で行動はできなくなるだろう。

_ スペンサーのすごさは考える前に行動するところで、それは野獣の本能に近い。


2018-03-06 シェイプ・オブ・ウォーター [長年日記]

_ 期待していたがいまいちだった。

_ NYで小学生だった1957年から60年あたりが時代背景で、走っている車の形を見てわかった。その意味で懐かしい映画だった。

_ 残念なのは、悪役の描きかた。当時としてはごく普通の保守的、傲慢な白人男性。対するは障碍者、同性愛者、黒人。そして白人は半魚人に指を食いちぎられ、縫い付けても指は腐り、最後には殺されてしまう。これって逆差別ではないか。


2018-02-28 グレイテスト・ショーマン [長年日記]

_ あまり期待しないで観たがよかった。

_ 主人公のヒュー・ジャクソンがショーを企画するがそれがフリークショーなのだ。小人やひげの太った女に声をかけショーは大当たりする。

_ パラリンピックが始まるが、小人は対象にならないのだろうか。小人のプロレスがあったが、パラリンピックの競技に加えてもいいのではないか。映画でも言っていたが、ジャクソンの魂胆は純粋ではなかったかもしれないが、少なくとも彼は社会から隔離され隠蔽されていた自分たちの存在を表に出してくれた。

_ 昔、白木みのるという小人がテレビに出て人気を博していた。今そんな役者はいない。小人をテレビに出すことが差別になるというのだろうか。おかしくないか。


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