少数意見

追記

2017-08-15 彼女の人生は間違いじゃない [長年日記]

_ 冗長で退屈な映画だった。

_ 大災害のあとを描くということで、腰が引けている。笑いやユーモアがあってしかるべき。


2017-07-28 ライフ [長年日記]

_ 火星から持ち帰った細胞が宇宙船の中で凶暴な怪物に成長するという怖い話。

_ エイリアンに似ているが、最初の細胞の時が可愛くだんだん手に負えなくなっていくところが新味だ。可愛かった赤ちゃんが成長して暴走族ややくざになるというのと一緒。

_ ゾンビーも認知で凶暴になった老人のことだと考えれば理解しやすい。SFは現実を投影している。


2017-07-18 メアリと魔女の花 [長年日記]

_ 米林宏昌監督作品。

_ 前作の「思い出のマーニー」がよかったので期待していたが残念な結果だった。

_ 宮崎駿の人気作を真似しようとして失敗したようだ。


2017-06-22 マンチェスター・バイ・ザ・シー [長年日記]

_ ケイシー・アフレックがアカデミー主演男優賞を取った作品。

_ 彼は30分の会話も続けられない社交性のない男を演じている。アメリカ映画には珍しいキャラだ。兄のベン・アフレックが「ザ・コンサルタント」で演じた人物は高機能自閉症との設定だったが、これも上手かった。

兄弟で似ているのかもしれない。

_ マンチェスターはこの前テロがあったイギリスの都市ではなくアメリカのボストン近くの町だ。

_ 主人公はjanitor(便利屋)で生活していて、いわゆる poor white ものだ。息苦しくなる映画だが、日米ともこのような映画が多い。


2017-06-13 夜空はいつでも最高密度の青色だ [長年日記]

_ 主演の石橋静河がよかった。クールでほとんど笑わない。

_ 石橋凌と原田美枝子の次女で1994年生まれとのこと。

_ 原田美枝子と「乱」で共演した(一応同じ舞台に立った)のは1984年だったからその頃は影も形もなかったわけだ。

_ 本当に時がたつのは早く、あの頃の黒澤明の歳に近づきつつある。


2017-06-06 美しい星 [長年日記]

_ 三島由紀夫の小説「美しい星」の映画化。

_ まあ面白かったが、地球温暖化が人類の危機だとするのは無理がある。やはり原作のように核戦争の危機のほうが説得力がある。

_ それから最後は円盤を登場させてほしかった。その代りに円盤の内部の描写があったが、安普請の家のようで、階段をガタガタと音をさせて駆け上がるのは興ざめだ。

_ 三島と「美しい星」について話したことは「三島由紀夫会見記」に書いたが、実は三島と会うまでは彼の作品はほとんど読んでいなかった。家にあった日本文学全集に入っていた「仮面の告白」を読んだぐらいだった。急に三島と会うことになったので何作か読んだが、その一つが「美しい星」だった。最後に円盤が出てくるところで感動した。だから映画でも「未知との遭遇」のような巨大な円盤を登場させてほしかった。


2017-05-29 メッセージ [長年日記]

_ いわゆるファーストコンタクトもので、面白かった。

_ 時間がテーマの一つで、昔の名作「去年マリエンバートで」を思い出した。時間が前後してストーリー的にはわかりにくい。でも、わからないなりに感動した。

_ 中国が大事な役割を演じるが、日本は最近のSF映画では出番がない。まあ、仕方がないな。


2017-05-24 帝一の圀 [長年日記]

_ 総理大臣になり自分の国をつくるために有名私立高校の生徒会長になろうとする男の物語。原作は漫画で芝居にもなったとのこと。

_ 予告編からはよくある学園もののように思えて興味はなかったのだが、新聞評が良かったので渋谷で観たが面白かった。観客はほとんどが女子中高生とその彼氏のようで観に行くのにかなり勇気がいった。しかしその価値はあった。

_ スピード感と切れのあるコメディーで邦画には珍しいタイプ。政治の風刺になっているが、それも単純ではなく偽悪者的なスタンスが気持ちいい。役者も若い女の子に人気があるイケメンが出ているということだが(私はほとんど知らなかった)、いい芝居をしていると思った。中年の大物俳優のもったいぶった芝居よりはるかに自然だ。


2017-05-09 カフェ・ソサエティ [長年日記]

_ ウディ・アレンの最新作。

_ 面白かったが、昔の傑作に比べると軽い感じ。

_ ウディ・アレン監督作品はずいぶん観ていて、どれを観たのかわからなくなっている。

_ 澁谷のシネパレスで観たが、一階のエントランスの階段のわきの壁に上映中の映画のポスターを貼っている。帰りのエレベーターで若い女性と一緒になったが、階段のところですみませんと声をかけられた。何かと思ったらポスターと一緒に写真を撮ってほしいと。


2017-04-29 声優のアイコ事件 [長年日記]

_ 声優のアイコを名乗り昏睡強盗をした事件につき10年の判決が言い渡された。

_ 裁判所は被告人(神いっき)が多重人格者である可能性は認めたが、犯行時には主人格である神いっきが単独で犯行に及んだと認定したようだ。神は生物学的には女性だが、性同一性障害で男性として暮らしていた。犯行時は女装して声優のアイコなどと名乗っていた。

_ 弁護側は犯行時は別人格のミサキという女性の人格が表に出ていて主人格の神とは意思の連絡がなかったと主張した。しかし、裁判所は、犯行時に神名義でメールを送っていたことから神の人格が犯人だと認定したようだ。

_ 事実認定については、裁判記録を見なければ詳細はわからないが、裁判所が多重人格の可能性を認めたなら、無罪を言い渡すべきである。

_ 多重人格は一つの肉体の中に複数の人格が存在している状態であるが、その一つの肉体を拘束すれば、犯罪に関与していなかったほかの人格をも拘束することになる。多重人格が可能性の段階であっても、無実の人格を罰するおそれがあるなら無罪にしなければならない。

_ 密室で一人が殺され、その部屋には犯人の可能性がある4人がいたとしよう。でも4人のうち誰が犯人であるかわからない。その場合には4人とも無罪になる。同じことだ。


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