_ 予備知識なく観たが、マーベル作品でスパイダーマン関連だとのこと。
_ そのような知識なく観て面白かった。キャッシーという未来予知の能力(不完全だが)を持つ30歳ぐらいの女性が、3人の女子高校生らしき少女たちとスパイダーマンもどきの超能力を持つ悪党と戦う。
_ あまりすっきりとしたヒーローものではないがそこがいい。一種の女子のバディーものと言っていいだろう。自分でも女子のバディーものの小説を書いたが、なぜかこのような設定が好きだ。
_ 時代設定は2003年とのことで、現在の年齢ではキャシーは50歳くらいで女子高校生も30代後半か。現在のスパイダーマンの物語につなげるにはこうする必要があるみたいだ。
_ 結婚発表のインタビューを見ていると大谷は女性にも結婚にもあまり興味がないのではないかと思ってしまう。
_ テレビでは彼の人生の工程表のようなものが映し出されていたが、26歳で結婚するということが書かれていた。3年遅れではあるがそのスケジュールを達成する必要があった。
_ なぜ結婚発表をしたかと記者団に問われて、それは皆さんがうるさいから、と答えたが、本音であろう。同様に、なぜ結婚したかと問われれば、本当は同じ答えをしたかったのではないか。
_ 工程表からも明らかなように、彼の唯一の関心事は世界一の野球選手になることだ。デートをする時間があったらその時間を筋肉を鍛えることに使うだろう。結婚は完全な野球選手を作り上げるのに必要な一つのパーツでしかなかった。それがなければ、世間はうるさく詮索して、目標の達成を妨げる。
_ これをなんと呼ぶか。ナルシシズムだ。大谷翔平にとっての理想の自分は昭和のスポ根漫画の主人公なのだろう。そこでは女性は支える存在で、自分を狂わす存在であってはならない。
_ このように考えると、NHKのチコちゃんのセリフ「つまんねーやつだなー」といいたくなる。
_ 個人的には、大谷翔平は仲が良かったデビッド・フレッチャーあたりと結婚して、世界を驚かしてほしかった。
_ カンヌのパルムドール受賞作。面白かった。
_ 法廷劇としては、トップクラス。
_ 日本の法廷劇は、嘘が多くて観ていられないが、これはフランスの法廷なので、本当らしく見えればいいので楽だった。
_ フランス映画なのに、冒頭の会話は英語で始まる。やがて明らかになるが、主人公の女性は作家でドイツ人、その夫はフランス人。ロンドンで知り合って、わけあって、フランスの田舎の山荘で暮らしている。夫婦とその盲目の息子は英語で会話する。
_ 主人公は夫殺害の容疑で裁判にかけられる。裁判はもちろんフランス語で行われる。フランス語が得意ではない主人公もフランス語で尋問されフランス語で答える。フランス語に詰まった主人公が英語で答える場面があるが、通訳はおらず、裁判官や審判員はみな英語を理解しているということか。
_ 映画とは離れるが、ヨーロッパの連中は3か国語以上話せるのが当たり前。どれが母国語かわからないぐらいな人もいる。
_ 日本の英語関係者は幼少時から英語を教えるのは、日本語能力を劣化させるから駄目だという。それは間違いで、人間は複数言語を同時に別な回路で学習することができる。それができるのは小学校から中学の前半ぐらいまでで、そこを過ぎると脳は固まってしまう。