_ エイリアンのシリーズはこれまで7作あるとのことだが、本作は時代的には、第1作のエイリアンとエイリアン2の間に入るようだ。
_ このシリーズは、映画館で4作品観ている。本作はあまり目新しいところはなく過去の作品のオマージュに満ちている。それでも、観て損はない。
_ ちょっと引っかかったのは、アンドロイドのアンディーの扱いだ。彼は主人公のレインの父親がレインを守ることを指令としてプログラムした。そのアンディーが、ある都合でプログラムを更新することになる。更新後のアンディーはすべての機能が向上しているが、上記の指令は、書き換えられ会社の利益を最上位に設定されている。
_ アンディー役の役者は黒人で、プログラム書き換え前は善良だが少し知能が足りない設定で、書き換え後は、冷徹で感情に動かされない存在になっている。
_ 物語としては、アンディーは、後半で再度最初のプログラムをインストールされ、レインに忠実なアンドロイドに戻る。
_ アンディーが黒人であることからの連想は、アンドロイドは昔のアメリカの黒人奴隷で、奴隷が従順であった頃は(例えば、「風と共に去りぬ」の世界)白人の御主人と仲良く暮らしていたのに、悪い思想を吹き込まれたために対立関係になった、と言っているように理解できる。
_ 作品の最後でレインは、ほかの仲間がエイリアンに殺されて、アンディーと一緒に宇宙船で新天地に向かう際、外部に、「生存者一人」と報告する。アンディーは生存者に数えられていないのだ。
_ 新聞の書評で見たので再読した。書評になんと書いてあったかは忘れたが、もう一度読みたくなる内容だった。
_ ジュール・ヴェルヌの古典的なSF。ドイツの鉱物学を専門とするリーデンブロック教授と甥のアクセルが、アイスランドの休火山の噴火口から地球の中心への探検旅行に出発する。
_ 覚えているのは、この作品の映画をアメリカで観たということだ。映画の題名は Journey to the Center of the Earth で1959年公開とのこと。1959年ということは、私はNYにいて12歳だった。その当時、同じ小学校に通っていた同学年のユリコとトミコと仲が良く、いつも一緒に遊んでいた。この映画も連中と一緒に観たという記憶がある。子供たちだけで行ったとは思えないが。
_ 映画はパット・ブーンが主演で、彼はその当時一番人気の歌手で、エルビスより人気があったのではないか。映画の内容はよく覚えていないが、洞窟の壁面いっぱいの水晶が輝く場面は印象に残っている。
_ 小説はたぶん映画のあとに読んだのだろう。いつ読んだかわからないが、岩波文庫などではなく、少年向きのダイジェストではないか。地底探検に導く暗号が羊皮紙に書かれていて、その羊皮紙という言葉を覚えているので、英語ではなく日本語で読んだと思われる。
_ 日本に帰ってきてからは、SFではなく洋物のミステリーにはまった。シャーロックホームズは英語で全作品読み、中2のころは007シリーズを読んでいた。高校になってからはSFが好きになり、ミステリーは読まなくなった。日本のミステリーはほとんど読んでいない。
_ インドを舞台にしたリベンジアクション。
_ ある村を再開発を口実に追い出され抵抗すると警察隊に蹴散らされる村民。その中に主人公がいて警察署長に母を殺される。背後には、富裕層を従える教祖がいる。
_ 昔のやくざ映画とブルースリーとロッキーを混ぜたような作品。
_ 都市の輝く摩天楼の下に貧民街が広がっている。結局、リベンジはこのような貧富の差を是正しなければ解決しないと思うが、映画は個別の殺人をもって終わる。やくざ映画でも後期には社会問題を扱うものが増えたが、悪い親分を殺しても何も解決はせず、不完全燃焼でしかなかった。
_ インドには行ったことがないが、世界一の人口を抱え、GDPが日本を追い越そうとする国がこのような状態でいいのか。インド人やインド系で目につくのは、英国の元首相や、アメリカの副大統領やIT企業のCEOだが、平均的なインド人はどう思っているのだろうか。