_ 渋谷のシネクイントで観た。
_ 今まで観た映画の中で一番奇怪な映画。
_ 主人公の少女は、交通事故で負傷し、手術の結果頭蓋骨にチタンを埋め込まれる。その結果か、後日彼女は殺人鬼になり、自動車を愛することになり、車とセックスして妊娠する。そのあとは、トーンが変わって愛の物語になる。
_ とにかく面白かったが、監督が何を伝えたかったのかはわからない。別にそんなことはどうでもいいのだろう。
_ じつは、私も交通事故で頭にけがをして頭蓋骨に穴が開いていた。チタンを埋め込まれたことはないが、小学校の頃は鉄板を編み込んだベレー帽のようなものをかぶっていた。今は、骨がくっついているようだ。
_ 加害者は、米軍の軍人で、その運転するジープにはねられた。私が、自分で車道に飛び出したらしい。ジープの中で血だらけになって泣いている自分を覚えている。
_ 私は、ジープで当時米軍の病院になっていた聖路加病院に搬送され入院した。多分、その当時の日本にには脳外科の手術をする病院はなかったので、かろうじて助かった。
_ 場所からすると言語機能が障害を受ける可能性があったが、とりあえずなんともない。
_ 足首のあたりから輸血のためだか、管が埋め込まれていて、小学校のころそれを取り除くため前田病院に行った。私は、大暴れして手術に抵抗し、局部麻酔でよかったところ全身麻酔をかけられた。それも、看護婦が麻酔薬を塗布したガーゼを顔に押し当てるという荒っぽい方法で。
_ 中学になって、脳の診断を受けるために病院(どこだか覚えていない)にいった。脳波を測定するのに時間がかかたので担当の女医と話をした。私が、ミステリーが好きだというと。彼女も好きだといった。私が、クロフツの「樽」などが好きだというと、彼女は急に真剣になり、レベルの高いミステリー談議になった。