_ 久しぶりの東映やくざ映画で期待していたがつまらなかった。
_ いわゆる抗争ものだが、利権以上のものが対象になっていないようだ。ギャング映画ならそれでもいいだろうが、やくざ映画は義理と人情が絡まないとつまらない。
_ 義理は自分が属する社会の掟で、人情は個人としての美学だ。人情といっても欲望ではなく、献身という形で表現される。
_ 鶴田浩二の博奕打ちシリーズ(特に「総長賭博」と「いのち札」)を観たくなった。
_ このシリーズは見逃したものがあるので続きがわかりにくかったが、想像で補ってそれなりに理解した。
_ アメコミで感心するのは人類規模の大きな命題が扱われることだ。今回も悪役-サノスーが企図するのは世界の救済で、食糧難から滅亡が必至の種(人類を含む)を間引きして半数にするというものだ。これは私が書いた「滝川希花の冒険」に出てくる「教祖」の考えていることと同じだ。
_ このように、人類を間引きすることの是非について、私の小説ではディベートが行われるのだが、読んでみればお分かりの通り、その方法が間違っていると論証するのは容易ではない。
_ 映画ではサノスが無限の力を手に入れ、人類の半分を抹消することに成功する。続編がある。