_ エミリー・ブロンテの「嵐が丘」を原作とする。何回も映画化されているが観たことはない。原作も未読。
_ 「バービー」のマーゴット・ロビーが主演・プロデュース。三大悲劇の一つだそうだ。本作は原作の一部に基づいているそうだ。
_ 「嵐が丘」というタイトルは翻訳者の創作とのことだが、舞台となるイギリス北部ヨークシャー州の高台は曇天に強い風、時折豪雨が降る荒涼とした場所だ。黒澤明の「蜘蛛巣城」を思いだした。
_ 映画は、窃盗犯の絞首刑の場面から始まる。高く吊るされた男がもがき苦しんでいる。観客によれば、首の骨が折れないと、あのようなみっともないことになる。
_ 時代はたぶん19世紀はじめだと思うが、絞首刑は大衆の娯楽の一つだったようだ。日本でも江戸時代までは死刑は公開されていた。
_ いつから死刑は非公開になったのだろう。スティーブン・キングの「グリーンマイル」に描かれたようにアメリカでは最近まで死刑は公開されていたようだ。今の日本では死刑は禁忌とされ、その実態はベールに包まれている。
_ 本作品で、死刑が関係するのかと思って観ていたが、そうではなかった。
_ 原作はエミリー・ブロンテの唯一の長編小説。彼女は結核で30歳のときに亡くなったが、生前には作品は評価されなかったとのこと。それが2世紀後にまだ映画化されている。すごいと思う。