_ 冗長で退屈な映画だった。
_ 大災害のあとを描くということで、腰が引けている。笑いやユーモアがあってしかるべき。
_ 邦題は変だ。レジスタンスの映画のようだが、原題は「ローサ母さん」と訳せ、マニラの腐敗した警察と下っ端の麻薬密売人の関係をドキュメンタリー風に描いた作品だ。
_ マニラの貧困は黒澤の「生きる」や「野良犬」に描かれた戦後間もない東京のようだ。それでも人々は元気に生活している。経済発展と元気度合いは反比例するのかもしれない。
_ カメラは揺れて焦点は合わず素人の映画のようだ。人物が歩く姿を長々と映すところは「その男凶暴につき」でたけしが走る姿を延々と撮っていたのと似ている。