_ ユーロスペースで観た。
_ 評判のゾンビ映画というだけの知識で観たが、ゾンビ映画の撮影隊が本物のゾンビに襲われるという話。面白くないわけではなかったが、あっという間にエンドロールが始まった。
_ しかし、ここで帰ったらだめで、場面は一カ月前の映画の企画が監督に持ち込まれたときにさかのぼる。つまり、この映画はゾンビ映画のメイキングものなのだ。
_ その企画というのが、生放送でそれもワンカットでとるというもの。つまりカメラを止めることができないのだ。この制約の下で多くの困難が発生するが、それらを解決しながら最初の短い映画がどのようにできたかが見ものなのだ。
_ 最初におかしな演出と感じられたところにすべて理由があり、その謎解きが面白い。多分脚本に多大の時間をかけたのだろう。DVDで観たら何回も楽しめそうだ。
_ 中年になったクリストファーロビンがクマのプーに再会する話。
_ クマのプーさんは、幼いころ好きで英語版も読んだから懐かしくはあった。しかし、大人になったクリストファーロビンは汚くがっかりさせる。
_ 本の挿絵のクリストファーロビンはおかっぱ頭で女の子のようでとてもかわいかった。あの時代はどうやっても帰ってこない。
_ まあ、三島の言うように、人生は真っ逆さまの頽落だからな。
_ 日本公開時の題名は、「スウィッチ・素敵な彼女?」らしい。
_ というのはこの映画は1991年製作で、アマゾンプライムビデオで観た。ここには過去の名作が順番で置かれ、この作品も全く知らなかったが面白かった。
_ ブレイク・エドワーズ監督のコメディーである。
_ 主人公は、女を物のように扱うプレイボーイで、元カノ3人にサプライズパーティーに招待される。しかし、それは彼を憎んでいる彼女らの罠で、彼は殺されてしまう。
_ 彼の魂は煉獄に行き、その先天国に行くか地獄に落とされるかが検討された。そこで決まったのは、彼をもう一度人間世界に戻し、そこで一人でも彼を本当に愛する女を見つけたら天国に行けるが、そうでないと地獄に落ちる、ということ。さらに、生前と同じ男の姿ではまた女をだますことになるので、今度は女の姿で戻ることになった。
_ 主演のエレン・バーキンが荒々しい女を演じて見事。コメディーではあるが、泣ける結末で感動した。