_ アメリカのファッションドール、バービーの話。
_ バービーは、バービーワールドに住んでいて、毎日がパーティーの生活をしている。今日は最高に楽しく、明日もそうで、そのあともそうだ。
_ でも、ある日、バービーは、deadという言葉をつぶやく、周囲は震撼とする。バービーはそこはごまかすが、自分の身体に衰退の兆候があり、現実世界にその原因があると思い、現実世界に赴く。
_ 映画評は、そこでバービーが見た現実世界の男性支配を問題とする。つまり、この映画は、ジェンダーとダイバーシティーを主要なテーマとしていると解する。そうだろうか。
_ バービーワールドと現実世界の一番の違いは、バービーワールドは毎日が青春であるのに対して、現実世界は肉体が衰退して、やがては死を迎える世界だということだ。
_ 現実世界にも、青春がずっと続くのではないかと思える時期があるだろう。しかし、それは、すぐに過ぎて、あとは死に向かっての長い下降がある。もとに戻ることはできない。
_ バービーは、この映画では現実世界で生活することを選んだようだが、はたして正しい選択だったのだろうか。
_ 1990年代半ばにジャニーズの有名アイドルが移籍するという話があった。私は、引き抜きを企てた会社の弁護士として仕事をした。私は、ジャニーズ事務所についての知識がなかったので、本屋に行って資料を探した。すぐ目についたのは、いわゆる暴露本でその一冊を買って読んだ。今話題になっているようなことが書いてあった。
_ 井ノ原は会見で、自らが小6のときにジャニーズ事務所に入り、仲間内ではそのようなうわさが流れていた、と言っていた。そこで疑問だが、小6が判断できることではないだろうが、親は何を考えていたのだろうか。息子がジャニーズ事務所に入りたいと言ったら、親はジャニーズ事務所についての情報を求めるのではないか。その当時はマスコミは騒がなかったというが、本屋に行けば、今回我々が知った情報が入手できたはずだ。
_ ウェス・アンダーソン監督作品。
_ 途中眠くなったが、一応面白かった。
_ アステロイド・シティは、隕石が5000年前に落ちた跡がカルデラ状になっている人口87人の町。そこに、個性的な多くの人が集まって、複雑な人間関係ができる。いわゆるグランドホテルもの。途中宇宙人が隕石を持ち去る事件が起きる。
_ ストーリーは、劇中劇のような構成で複雑でよくわからない。しかし、絵がきれいで、セリフも面白い。
_ 時代背景は、1955年で、時々爆発音と地響きがあり、見上げると遠くにきのこ雲が立ち上っている。アリゾナで昔やっていた原爆実験だろう。
_ 私は、1957年にNYに住み始めたので同じような時期だ。ドラッグストアのパンケーキが50セントの時代だ。
_ 青葉被告は自分の小説のアイディアを京アニにパクられたと言っているようである。
_ 仮にアイディアをパクられたとしても、著作権侵害にはならない。著作権法は表現を保護するがアイディアを保護する法律ではない。ほかの法律もアイディアの盗用を禁止していない。
_ 表現を保護するといっても、簡単に著作権法違反が認められるわけではない。2004年に、黒澤プロを代理してNHKに対して、大河ドラマ「武蔵MUSASHI」の第1話が「七人の侍」の脚本の著作権を侵害しているとして提訴した。黒澤プロは11か所の類似点があると主張し、ワイドショーでも取り上げられ、世論はおおむねパクリの存在を確信していた。しかし、裁判所は認めず、黒澤プロの敗訴で終わった。
_ 裁判所によれば、類似と非類似の分かれ目は、侵害作品「武蔵MUSASHI」の表現から「七人の侍」を感得できるか否かというところらしい。「感得」という言葉は、あまり聞かないが、辞書によれば「感じて会得すること、幽玄な道理などを悟り知ること」だそうだ。
_ 「感じ取る」とどう違うのかわからないが、一般人が感じ取れても、裁判官は感得できないから類似ではないという結論になる。
_ ディズニーの映画。まあ面白かった。
_ 霊媒師の女が、交差する二つの円を描き、交差している部分の内側にゴーストがいるという。その左はこの現実世界で右は霊界。霊界に行った死者はもう呼び出せないとのこと。仏教の輪廻と解脱に似ているが、違うか。
_ この世界には現在80億の生きている人間がいるが、死んだことがある人は一人もいない。それでいて、多くの人が死後の世界はこうだ、ああだ、いやそんなものはないと、かまびすしい。しかし、どれも仮設で検証されたものはない。
_ 私は、なにもない派だが、残存観念のようなものはありうると思っている。まあ、それがゴーストや幽霊とどう違うかはよくわからないが。