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2007-10-03 エリカ様 [長年日記]

_ 沢尻エリカの主演映画初日舞台あいさつが話題になっている。映像を見たが確かに、無礼な態度だといえる。私はこの女優は「パッチギ!」で観たくらいであまり知らない。このようなキャラで売っているようだが、司会の女子アナにガンを飛ばすところなどマジで不機嫌に見えた。

_ さて、エリカ様がその不機嫌をぶつけた相手が誰かというと、それは司会の女子アナなどではなくマスコミである。マスコミは、世論や大衆を背景に君臨する現代社会最強の権力である。エリカ様は強大な相手にケンカを売ったのだ。

_ 私はそれを好ましいと思った。人間の品格でもっとも大事なものの一つは相手によって態度を変えないということだ。あの舞台あいさつでの態度以上に傲慢な態度はなかなか取れないから、エリカ様は皆に等しく接していると推測できる。

_ 私は、強者には媚びへつらい、弱者には侮蔑的な態度をとるエライ人をたくさん見ているからエリカ様のような個性は安心できる。偽悪者に裏切られることは無いのだ。裏切られるとしても、意外にいい人間だったというようなうれしい再認識になる。

_ エリカ様はブログに反省文を載せているようだが、どうせプロダクションの人間が書いたものだろう。これからバッシングが続くと思うがめげずに闘ってほしい。


2007-10-06 沢尻エリカの涙 [長年日記]

_ 10月4日の「スーパーモーニング」のインタビューで沢尻エリカが泣いた。

_ インタビューの冒頭で、沢尻は舞台あいさつの態度について謝罪し、他の話題に移っていった。しかし、一時間で終了したところで、沢尻の事務所、スターダストがこれでは謝罪の気持が伝わらないと異議を述べ休憩の後続行されたとのこと。そして、最後に赤江珠緒アナが「ファンや関係者に伝えたいことがあるか」と聞き、長い沈黙の末沢尻は泣き出した。赤江アナももらい泣きをして、二人は手を取り合ってインタビューは終わった。

_ 2時間のインタビューが20分ほどに短縮されていたので、最初は何が起きたのかわからなかった。多分こんなことだったのだろう。

_ スターダストは最初から涙での決着をもくろんでいたが、沢尻は抵抗していた。彼女の論理は、あの日の自分の行動は間違っていたが、そのとき感じていた怒りは正当なもので、それは解決されていない。(多分誰か特定の個人に向けられていたものだろう。)泣くのは簡単だが、それでは自分が正しいと信じている部分についても許しを請うことになってしまう。そもそも、あの舞台あいさつにしても、不機嫌なときに作り笑顔で質問に答えるのが誠実なのか疑問だ。素で生きている自分を評価してくれているファンを裏切ることになる。でも、自分を貫いた結果人に迷惑をかけたのだから、これに付き謝るのはやぶさかでない。

_ 赤江も、泣かせればいいという考えには反発を感じていた。だから、簡単に謝罪の言葉を引き出した後は、原因となる事実は追求せず、他の夢のある話題に移っていった。しかし、スターダストだけでなく、テレ朝も視聴率が取れる涙のインタビューを要求した。

_ だから、最後の10分間には本当の葛藤があった。沢尻は泣くことは自己否定になると思った。泣くぐらい女優だから簡単だ。いや、女だったら誰でもうそ泣きぐらい出来る。でも自分はウソは演技の中だけにして実生活では素で生きている。それを否定したら自分が無くなる。

_ 赤江は、普段の司会を見ていると率直でごまかしが嫌いな人のようだ。だから、泣きを引き出すのが報道の本旨とは思えなかった。でも、視聴率絶対のテレビ局の社員としてはやるしかない。赤江も苦悩していた。

_ 最後の10分間、二人の間には次のような無言の会話があったのではないか。

_ 「これだけ黙っているのに、まだ粘るって、あんたもたいしたもんね!。。。仕方ない、泣いてやるか。でもこの涙は、権力に屈したとか、許しを請うとか言うのじゃないのよ。あなたの根性に敬意を表した涙。きれいに泣くから上手く撮ってね。これ貸し一つよ」

_ 一滴の涙が沢尻の頬をつたって落ちる。

_ 「やった!助かった。。。ありがと。どうなるかと思ったわ。あなたも意外といい子じゃない。借り一つ、覚えとくわ」

_ インタビューの録画放映後、赤江は、「沢尻会に入りたい」とまで言って過剰に沢尻を擁護していた。


2007-10-11 朝青龍と沢尻エリカ [長年日記]

_ この二人の騒動には共通点がある。

_ ・刑事事件でもないのに過剰なバッシングがあった。

_ ・問題となった行為だけでなく過去の態度も非難の対象になった。

_ ・外人とハーフで日本社会では異分子。

_ 二人の行為は最近の「空気が読めない」に倣って言えば「空気を乱す」ということか。農耕民族である日本人にとっては共同作業が大事で、田植えは一人のスーパーマンがいてもはかどるものではない。狩猟民族であれば個人の力が大きく評価される。

_ 日本では個人が突出することは嫌われ、強い横綱でも協調性がないと非難されるし、女優も演技力より人柄で評価される。

_ 日本は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と持ち上げられたあたりから低迷していて、中国にもインドにも追い越されるだろう。戦後の復興を成し遂げるには協調的な人間は力を発揮した。しかし、自分が先頭に立ったとき必要なのは個性的で独創的な人間なのだ。

_ この二人と安倍元首相を比べてみると面白い。安倍のやったことは、二人の行為に比べてるとはるかに日本に損害を与えている。でも、瞬間的に非難されただけで今は誰もそれを口にしなくなった。安倍のやったことは許しがたいが所詮彼は弱い人間だったとういうことで皆納得しているようだ。社会が許さないのは、行為の大小にかかわらず、秩序に歯向かう姿勢なのだ。

_ このように一般論としては考える。でも、今回従来のバッシングのケースとちょっと違うと思ったのは、沢尻を擁護する人が意外と多かったことだ。面白かったのは「アッコにおまかせ」で勝俣が沢尻だけを非難するのはおかしいと和田に執拗に楯突いていたことだ。ワイドショーでも結構意見が分かれていた。これが何を意味するのかまだ分からないが、これまでの人民裁判的なバッシングが変わっていくのであれば結構だ。


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