_ バリー・ユアグローの小説。
_ 彼が、2019年から2020年にかけて東京で会ったという有名人の幽霊に関する話。
_ 有名人が実名で出てくる以外面白くもない。しかし、私が実際会った人たちが登場すると、昔を思い出す。そこで、便乗して自分が会った有名人について語ろう。
_ まず、最初の有名人は岸信介。祖父の大学時代の友人で、私は祖父の名代として岸のパーティーに行った。高校生の時だと思う。岸は、君が長澤さんの孫かといって握手してくれた。
_ 次も祖父の関係。三島由紀夫は、私の名刺を見て名字が長澤ではないんだね、といった。
_ 弁護士になって仕事の関係で会った人。黒澤明、大島渚、坂本龍一、大林宣彦、安部公房、ボッブ・サップ(実際は電話だけ)、原正人、山咲千里、植木等、岩下志麻など。
_ パーティーなどで会った人。大藪春彦、ビートたけし、サイデンステッカー、丹波哲郎、三船敏郎、モンキーパンチ、など。
_ レストランなどで見かけた人。宮沢りえ、郷ひろみ、津川雅彦、金子信雄、舞の海、浅野温子、中村紘子、江川卓、レオナルドディカプリオ、小泉純一郎、宮崎駿など。
_ すれ違った人。吉永小百合、石原慎太郎、先代若乃花、ジョージ・フォアマン、ジャイアント馬場、ジョンレノンとオノヨーコなど。
_ 同級生だった人。橋本治。
_ リドリー・スコット監督作品。
_ 長すぎたが退屈することなく観た。
_ inspired byという表示があったが、実際のグッチ家の人間や事件を扱っているので、名誉棄損などの訴訟はなかったのだろうか。
_ レディーガガ、アルパチーノなどイタリア系のアメリカ人がたくさん出ていた。アメリカでも、イタリア系はほかのヨーロッパの国から来た連中とは感覚が違う。
_ アメリカに留学していた時、イタリア系アメリカ人の夫婦に世話になった。NYのQueensにアパートを所有していて、そこの使われていない半地下の部屋に居候させてもらった。時々朝飯をごちそうになったが、卵は必ず3個で、さらに今オーブンで魚を焼いているからと。食べられない、というと、若いのだから食べなければだめだという。
_ 太ったおばさんだったけど、若い時の写真は細くて美人だった。今日の映画でも、レディーガガの二の腕の太さにはびっくりした。
_ そのおばさんの親戚(従兄弟かおじだか)が大金持ちで、その家で毎年親戚友人が集まってクリスマスパーティーをするので泊りがけで来ないかと。グレイハウンドのバスでアンアーバーからオハイオ州ヤングスタウンまで行った。
_ その金持ちは、モール(大きなショッピングセンター)をいくつか所有しているとのこと。湖のほとりの広大な屋敷に、大勢が集まった。日本人は私と、どんな関係だったか忘れたが、アメリカで大学に通っているという女性。
_ パーティーは昼に始まって、休みなく夜中まで続く。テーブルにミートボールのトマト煮をいっぱい入れた寸胴がおかれ、足りなくなるとキッチンから補給される。
_ 常に誰かが騒いでいて、少し静かになると、誰かがHappy! Happy!と叫んで乾杯し宴は果てしなく続く。
_ 夜更けになり、日本人の女の子と話した。なんでみんなこんなに元気なのだろう。彼女が言うには、SPEEDをやっているのかもしれない。それ何、と聞くと。試験の時などみんなやっていると。眠くならないから。後で調べたら覚せい剤のことだった。
_ SPEEDは、その何年後かにアメリカで契約交渉したときに、眠気も見せずに仕事するアメリカ人弁護士がやっていることを知った。