_ このシリーズは見逃したものがあるので続きがわかりにくかったが、想像で補ってそれなりに理解した。
_ アメコミで感心するのは人類規模の大きな命題が扱われることだ。今回も悪役-サノスーが企図するのは世界の救済で、食糧難から滅亡が必至の種(人類を含む)を間引きして半数にするというものだ。これは私が書いた「滝川希花の冒険」に出てくる「教祖」の考えていることと同じだ。
_ このように、人類を間引きすることの是非について、私の小説ではディベートが行われるのだが、読んでみればお分かりの通り、その方法が間違っていると論証するのは容易ではない。
_ 映画ではサノスが無限の力を手に入れ、人類の半分を抹消することに成功する。続編がある。
_ 吉田恵輔監督作品。
_ 石原さとみが熱演。
_ 行方不明になった子供を探す両親の話。子供が見つかったという警察からの電話で警察に駆け付けたところ、いたずら電話だったことが判明したときの石原の表情がすごい。主演女優賞を取るだろう。
_ ところで、このいたずら電話の主はどんな罪に問われるのだろう。せいぜい、偽計業務妨害(警察の業務を妨害している)ぐらいだろう。起訴されることはなく、単に注意されるだけで終わるかもしれない。
_ 刑事上の責任とは別に、倫理的にはどうか。許せないという人が多いだろう。でも、SNSに書き込んだ場合には名誉棄損で起訴されることもあるが、それよりもひどい行為がとがめられない。
_ 刑事司法の目的は倫理とは違うようだ。