少数意見

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2009-03-31 ヤッターマン

_ 2回観て希代の傑作だと思った。

_ 1回目はアニメを知らなかったので分からないところもあった。でも、後を引く映画で、すぐにまた観たくなった。

_ 2回目には、最初いいかげんに作られたように見えた部分もよく計算された結果だと分かった。役者だけでなく、美術、音楽、振り付け(特にダンス)など皆ベストの仕事をしていた。

_ 興行収入が4週間連続トップだったようだが、これだけの大衆的な支持を得るためには、骨組みがしっかりしている必要がある。現実離れした設定だが、これは古典的な恋愛映画だと気づいた。

_ ヤッターマン1号、2号とドロンジョの三角関係、ボヤッキーのドロンジョへの片思い、それを気遣うトンズラーの友情。昨今の映画、小説と違い、感情は抑えられ、「がまん」が強調される。恋愛場面には、演歌調の音楽が使われ、レトロな空気がかもし出される。

_ 恋愛感情は抑えられることで純化し、より激しくなる。エロスを表現するのは、人間に代わってヤッターワンやバージンローダーなどのキカイだ。連中は恥らうことなく情念をぶつけ合う。

_ 恋愛劇の中心になるのはドロンジョで、ドロボーの神様までもドロンジョが好きであることが判明する。

_ ドロンジョは、奔放と神聖を併せ持った女で、神をも惹きつける魅力を有する。それでいて、夢は平凡な主婦になることなのだ。最初は意外と思われた深田恭子がはまり役。


2024-03-31 大谷翔平賭博事件その4

_ 現在のアメリカにおける大谷翔平のイメージは次のようである可能性がある。

_ 彼はアメリカに7年もいながら英語もろくに理解できず、自分の口座の管理もせず社会人としての最低の注意義務も果たさず、450万ドルを水原に盗まれ、その水原を一晩で切って捨て、何回も嘘つき呼ばわりし、長いこと水原に世話になったにも拘わらず、感謝も同情もなく、自分には一切責任はないと言い張るいやな奴。

_ 私は大谷ファンとして彼がこのような人物であるとは思いたくない。実際は次が真実ではないか。

_ 大谷はずっと一緒に行動している水原がギャンブルをしていることを知った。自分もゲームが好きなので、それは何かと聞くと合法な賭博だと説明される。大谷はエンジェルスで不完全燃焼の日々を送っていたので、ギャンブルにはまって、負けが混んでしまう。胴元に捜査が入り、大谷の名前が顧客リストにあり大谷の口座から450万ドルの送金があったことが判明する。それを知ったESPNが大谷の代理人に連絡し大谷と話したいという。代理人は、大谷、水原その他の関係者を集め対策を協議する。真実が明るみに出ると大谷は永久追放になるので、水原に罪をかぶってくれという。水原は、大谷に最後まで尽くすと約束していたので、それを了承する。大谷は渋ったが、代理人は、大谷がMLBから追放されれば、各方面に多大な迷惑がかかると言って、説得する。確かに、ドジャース、MLB、スポンサー企業の損害は計り知れない。大谷は、水原の生活を自分が保証することを条件にこれに同意する。水原はこのシナリオでESPNのインタビューに応じる。代理人は、この事実をドジャースに通知し、監督は混乱を回避するため、チームミーティングを招集し、水原はそこで自分が賭博で借金をし大谷がそれを代わって払ってくれたという説明をする。しかし、弁護士が、これを知り、このストーリーだと、MLBの規則で大谷にも責任が生じ出場停止などの処分がありうるという。そこで再度ミーティングが大谷、水原を交えて行われ、大谷は全く関与していないというシナリオで行くしかないという結論になる。大谷はしぶしぶ同意し、水原はESPNと二回目のインタビューで昨日言ったことは全部嘘で、大谷は何も知らず、自分が彼の口座にアクセスして送金したという。監督はこれを知って水原を解雇するが、大谷は何もできない。大谷はここまで来たら、水原が悪者であるというストーリーを死守し、自分は水原の生活を守るためにも生き残らなければならないと覚悟する。大谷は記者会見で、弁護士が用意した、自分には責任が全くないという説明を断腸の思いでする。


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