_ ハロウィーンで仮装してtrick or treatと言いながら子供が近所を回りお菓子をもらうという行事が始まったのは1950年代のアメリカだとのこと。
_ 私は1957年に10歳でニューヨークに住むようになり、ハロウィーンの行事に参加した。私は浴衣を着ておもちゃの刀を刺してサムライの仮装をしているつもりでお菓子をもらい、結構人気があった記憶がある。今日本ではやっているハロウィーンはそれとは随分違うようだ。
_ ゾンビーに扮するのが多いようだが、あまり好きではない。そもそもゾンビーは日本の風俗になじまない。映画でもゾンビーは人気だが、死者が怪物化して襲い掛かってくる。しかし、死ぬ前はその肉体は親しい人のものだったりする。そのことは忘れられゾンビーは物として破壊の対象になる。
_ ゾンビーは血や変色した肌の色で死者であることが分かるようになっているが、それがなかったらどうだろう。攻撃的な人格に変容した認知症患者とどう違うのだろう。欧米の文化はそれらを究極的には同一とみなすのだろう。ナチスは精神病患者もガス室に送っていた。