_ 昨日の「報道特集」でやっていたが、力の入ったものだった。今度は、過去30年の経営陣にもインタビューしたらいい。
_ 拙著「黒澤明の弁護士」の第1章に、私が勲章の件で黒澤さんにゴマすりを図り失敗したエピソードを書いたが、忖度が生じる環境は、いろいろな職場で共通な部分があるのではないか。
_ テレビ局のジャニーズ事務所に対する忖度は、ジャニーズ事務所は怖いという認識が定着してしまうと、ジャニーズ事務所からの具体的な行動がなくても、代々社員に受け継がれていって、慣習になってしまうようだ。
_ 黒澤さんが怖いということは、伝説になっていて、私のような部外者にもその場の空気から皆の緊張感が伝わってきた。実際は、黒澤さんは私に対しては優しく、一度も怒られたことはない。
_ 今度の、検証でも、ジャニーさんをジャニーズJrや大成したジャニーズのタレントが慕っていたという発言があった。たぶん本当なんだろう。黒澤さんについても、優しかったという人が多い。
_ 今回のジャニー喜多川の事件は、許しがたい犯罪としてとらえられている。刑事事件としては、その通りだ。しかし、人間の悪としてみると、あいまいなものがある。
_ ブラック企業のパワハラのように我欲による行為であることが明白な場合と違い、蜷川幸雄が怒ると灰皿を投げつけるという話は、芸術家ということで許されていた。黒澤さんが怒鳴るのも、誰もパワハラとは言わなかった。
_ ジャニー喜多川は日本の芸能史における一つの時代を築き上げた。ジャニーズというアイドル集団は、ジャニー喜多川の趣味によって成立する。それは、彼の少年愛と切り離せないものだったのだろう。