_ ヒューマントラストシネマ渋谷の午前10時30分の回で観た。上映開始から100分ぐらいたったところで、突然火災警報が鳴り、画面が停止し、やがて明かりがついた。ビルの3階で火災報知器が誤作動したとの説明があった。それから10分ほどで、上映が再開したが、無声映画になっている。音声がないまま10分ほど上映したがまた停止し、上映はできないと説明があり、「特別ご入場券」が配られ、全員退場した。
_ 従って、この映画の批評はできないが、観たところまでの感想とすれば、よくある青春ものというところか。舞台は、関西大学で、2年生の、友達が少ない男女が知り合い、男とバイトが一緒の女を加えた3人の間の淡い恋愛感情を描く。
_ あとでネタバレのレビューを見ると、そのあと、事件が起きるとのこと。しかし、そのような劇的な展開がなくても、いいのではないかとも思える。
_ ちょっと偏差値が高い私立大学の学生の日常はあんなものだろう。時代にしても、現代ではなく、半世紀前の話にしてもおかしくはない。
_ 私は大学2年のとき、この映画のように友達が少ない女子学生を口説こうと思って、文学の話をした(彼女は文学部だった)。オリエントという喫茶店で待ち合わせて、サンテグジュペリの「南方郵便機」について話した。彼女はサンテグジュペリのファンだった。結局数回会っただけで交際は発展しなかった。やがて彼女は海外留学し、連絡は途絶えた。
_ 10年後偶然彼女と再会した。その時の話をしたが、彼女は学生時代は恋愛には全く関心がなかったとのこと。