_ 「007」シリーズの第20作目とのことで、昔のなつかしい作品へのオマージュに満ちた楽しい映画だった。
_ ハル・ベリーが海から上がってくるところは「007は殺しの番号」のウルスラ・アンドレスだし、「007/ゴールドフィンガー」のショーン・コネリーとハロルド坂田の格闘、ハイテク装備のアストン・マーチン、日本を舞台にした「007は二度死ぬ」の阿蘇山の基地などを思い出した。
_ 第1作の「007は殺しの番号」が日本で公開されたのは1963年のことだが、私はその前から007シリーズを読んでいた。中学生のころミステリーにはまって、クロフツの「樽」とかの古典からダシェール・ハメットの「マルタの鷹」などのハードボイルドまで、主に洋ものを幅広く読んでいた。
_ 「007」の映画は多分14、5本観ていると思うが定かではない。一般的にスパイものはソ連という敵がいなくなってからつまらなくなった。今回の北朝鮮はソ連に比べれば小物だが、不可解でなにをやるか分からないという危険性が悪役の条件を満たしている。
_ 映画の先見性からすると、北朝鮮との戦争は近いか?