_ ご存知の通り、黒澤明の名作で百姓が侍を雇って野武士から村を守る話である。DVDを買ったので観ていたら不思議なことに気づいた。
_ クライマックスの雨中の合戦で野武士は全部退治されるはずだった。最後に残ったのは野武士の頭で菊千代(三船敏郎)に殺される。しかし、その前の場面は、その頭が手下を一人連れて農家に押し入るというもので、追いかけてきた菊千代に押し出されるように手下は裏口から後ずさりしながら出てくる。残された頭が菊千代に殺られるのだが、手下についてはなにも語られない。次の場面は、勝四郎(木村功)が「野武士は!野武士は!」と叫ぶのに対して勘兵衛(志村喬)が「野武士はもういない」と答える。手下はどうしたのだろう。