_ 橋口亮輔監督作品。キネマ旬報の日本映画一位。
_ 3、4組の男女の人生を並行して描く。相互の接点はほとんどない。イニャリトゥの「アモーレス・ぺロス」、や「バベル」と同じような構成。
_ 退屈はしなかったが、観終わってくたびれた。爽快感はない。
_ 日本映画の力作は往々にして内向的で内面の闇へと際限なく沈んでいく。この作品で言えば、妻を通り魔に殺された若者が苦悩する。彼は、心神喪失で無罪になった犯人に復讐することも自殺することも出来ずただ泣く。
_ 問題を社会問題として捉える方向性はなく。解決はない。最近日本映画が問題意識の高い外国映画に国際的な映画賞で負ける原因がここにある。