_ 三島由紀夫の小説「美しい星」の映画化。
_ まあ面白かったが、地球温暖化が人類の危機だとするのは無理がある。やはり原作のように核戦争の危機のほうが説得力がある。
_ それから最後は円盤を登場させてほしかった。その代りに円盤の内部の描写があったが、安普請の家のようで、階段をガタガタと音をさせて駆け上がるのは興ざめだ。
_ 三島と「美しい星」について話したことは「三島由紀夫会見記」に書いたが、実は三島と会うまでは彼の作品はほとんど読んでいなかった。家にあった日本文学全集に入っていた「仮面の告白」を読んだぐらいだった。急に三島と会うことになったので何作か読んだが、その一つが「美しい星」だった。最後に円盤が出てくるところで感動した。だから映画でも「未知との遭遇」のような巨大な円盤を登場させてほしかった。