_ TBSのドラマ。松岡茉優と三浦春馬主演で8回が予定されていたが、三浦の死により4回で完結となった。
_ 第3回まで撮影されていたようで、三浦(慶太)は冒頭のみ登場しあとは回想場面になった。
_ 慶太は早朝、下宿(松岡(玲子)の母が経営している)をでて、会社も無断欠勤する。ドラマは、慶太なしに進行するが、玲子ら登場人物は慶太のうわさをし、各人の慶太像が描かれる。
_ もちろん慶太は行方不明ではあるが、死んだわけではなく、各人の思い出話はしめっぽいものにはならない。
_ そこで、視聴者は、ドラマと現実のギャップに気づく。
_ ドラマの登場人物は、慶太がふらりと帰ってくることを信じている。しかし、現実世界の我々は、それがドラマの世界の中でも起きないことであると知っている。
_ 希望があるドラマの世界と、希望がないことが確定した現実世界が、あたかもパラレルワールドのように存在している。
_ ドラマのラストで、下宿の引き戸が開く音がして、振り返った玲子が、微笑みうなずく。
_ 他のドラマであれば、視聴者はその後の展開を想像したり、続編の制作を期待したりする。しかし、この作品に関しては、その後は「無」であり、無常観が支配する。
_ ちなみに、私は、三浦の死に始まる芸能人の連続「自殺」はバイオテロだと思う。人を自殺に誘うウィルスは、ブラディ・マンデイ(TBSドラマ)で仕込まれ、そこで三浦、芦名星、藤木孝が感染した。竹内結子はコンフィデンスマンJPで三浦から感染した。ガの幼虫を自殺させるウィルスは存在し、それを遺伝子操作で人間用に改造したものが犯人。