_ 新宿ピカデリーで観た。
_ 評判の割には、学園ものとAIもののコラボのようであまり新鮮味がないと思って観ていた。しかし、後半は新しい視点が感じられ刺激的だった。
_ 女子高校生として学園に送り込まれてきた実験体シオンは、同級生のサトミを幸福にすることを使命と感じた。なぜか。そこから、シオンの出自にかかわる物語が語られる。
_ シオンの原型は8歳の時にサトミが母親(AI科学者)に与えられたおもちゃのコンピュータだった。それが電脳世界で成長し、ずっとサトミを見守ってきた。
_ 最後に破壊される運命のシオンは、サトミとその友達に救い出されそのプログラムは宇宙に送信される。
_ これは死後の魂の行方のアナロジーであるかのようだ。つまりAIがハードウェアなしに生きられるのなら、人間だって脳細胞なしに生きていられるかもしれない。もちろん科学的な蓋然性はないが、科学にわかっていることは自然界の100分の一もない。
_ 霊魂は不滅かもしれない。