_ 有名シェフのディナーに招かれ12人が孤島へ赴く。
_ 訳アリの二人、落ち目の俳優、成金の3人、グルメ評論家など。それから殺戮劇が始まる。
_ ここでは、サービスする側とされる側が分けられる。エセ知識を振り回すグルメや、箔をつけたいだけの成金は軽蔑される。賓客に紛れ込んだ、娼婦マーゴは、サービスする側として分類され、最終的に生き残る。
_ サービス業として50年間やってきたわが身としては身につまされる思いがある。シェフが最高の料理を提供しても評価する受け手はいない。自分の料理はわけのわからない連中がもてはやし神格化される。
_ シェフの料理は嫌いで一番食べたいのはチーズバーガーだと言ったマーゴにシェフは世界一のチーズバーガーと作ると宣言した。
_ サービス業にかかわらず、仕事の満足とはなんであるか、考えさせられる。
_ 素人作家としては、今回刊行された作品の評価は気になる。