_ 面白かった。
_ 香港が返還される前に存在した、高層貧民街ともいうべき巨大な建造物を舞台にした活劇。
_ 1980年代、この九龍城に紛れ込んだ密入国者の若者が、黒社会の中で奮闘していく様を描く。九龍城は、一つの社会で、飯屋はもとより、床屋や病院もある。この映画は、九龍城をセットで再現し、その中の生活を細かく描写する。
_ 格闘シーンは豊富で、変化があるので飽きさせない。最後のボスが、やたら強いが、説明では、気功の使い手だと。身体を硬化させると、刃物でも跳ね返す。いわゆる武道気功だが、香港のカンフー映画でもあまり登場しないと思う。
_ 私は、西野流呼吸法を30年間やっていたので、道場では西野先生が圧倒的に強いのはわかっていたが、道場の外でやはり強いのかは疑問だった。気は、感じない人にとっては存在しない。武道家同士だったら通用するという説はあるが、真偽のほどは不明。
_ 気については、オウム真理教事件の前は、書物などでもよく取り上げられていたが、最近は全く話題にならない。羹に懲りて膾を吹くということか。