_ コロナがはやり始めたころ、アメリカ、ニューメキシコ州のエディントン市における市長選をめぐり多種多様な人々が入り乱れる。マスク派と反マスク派、保守派とリベラル、白人至上主義とブラックライフズマター、アンティファ、ディープステート、陰謀論者、先住民、黒人とラテン系など。主義主張、利害が対立する。でも映画の前半は大きな事件も起こらず、退屈で眠くなる。
_ 後半になって殺し合いが始まって目が覚める。でも殺し合いの理由がはっきりしない。ふつうは、抗争のどちらかに作品は肩入れする。しかし、この作品では共感できる登場人物はいない。では、現実を公平・平等に描いているかというとそんな意識はありそうもない。現実をありのままに、わからないところはそのままに、ぶちまけたというところか。
_ じゃあ失敗作かというと、そうでもない。今のアメリカを感じたままに描こうとするとこうなるのかもしれない。混沌。。