_ 韓国がドイツに敗れてよかったと思っている。韓国が嫌いなのではなく(ハングル講座を毎週見ているーユン・ソナちゃんを見るのが楽しみ)、日韓の友好のためにはそれがよかったのだ。
_ 韓国が決勝に残って横浜に来たとする。決勝となると、それまで韓国を応援してきた日本人の中にも嫉妬心が芽生えてくる。韓国チームが上に行けば行くほど相対的に日本代表チームの評価は下がってくる。あんなに喜んだ日本の歴史的快挙はなんだったということになる。
_ 韓国の人にとってはどうだろう。横浜に乗り込んでいくことには、1910年の日韓併合以来の積年の恨みをはらすという側面がある。勝者として日本の地を踏むということは多くの韓国人が抱きつづけていた夢ではないか。喜びのあまり、無意識に日本人を見下す態度をとる。
_ 決勝戦当日、横浜には赤シャツの韓国サポーターが結集する。もともと多くの在日韓国人がいるからホームと変わらない。全国の韓国人の多い地域では、テレビの前に韓国人サポーターが集まる。韓国人の興奮が増すのに反比例して日本人の気持はさめていく。そして次第に反感に変わる。
_ この情況を奇貨として、日本の極右団体が行動をおこす。彼らは兵隊を二つのグループに分ける。先ず、青シャツの日本サポーターを装った一団が横浜国際総合競技場の周りに集まった韓国人サポーターを襲撃する。その直後、赤シャツを着た別な一団が横浜の商店街を襲う。そして、韓国人フーリガンが暴動を起こしたというデマがインターネットで流される。騒乱は瞬く間に全国に広がる。関東大震災の後の惨劇が再現される。
_ という可能性はなくなった。ドイツのゴールキーパー、カーンに感謝!