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2003-01-16 金正日の真意 その3

_ 芸術にとって「滅び」は重要なテーマだが、映像作家であれば「大都市の崩壊」は描きたい絵のひとつだろう。私の観た映画の中では、大都市の崩壊に異常な執着をみせる大友克洋の「アキラ」が印象に残る。

_ 実写ではCGの活用によってこのようなシーンも描けるようになったが、まだ物足りない。いずれにしても、ニューヨークや東京のような大都市が崩壊するところは誰も見たことがなく、映画監督としては魅了される光景だろう。

_ 金正日にはこの場面を演出する手段がある。自前の核兵器をまだ製造していなくても、旧ソ連から流出したものを持っている可能性はある。最近の強気な姿勢はそれなしには考えにくい。

_ 金正日は偉大なる父金日成に対してインフェリオリティコンプレックスがある。父が築いた王国を荒廃させるしか能がなかった道楽息子としては、何か父が出来なかったことをしてから死にたいだろう。朝鮮半島で米軍と戦うことではない。それは父がすでにやっている。選択肢は限られている。米国が遠すぎるのであれば日本しかない。東京を火の海にすれば父も喜んでくれるのではないか。

_ 楽しい想像ではないが、これが彼の妄想かもしれない。


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