_ 茨城県下妻を舞台にしたロリータ(深田恭子)とヤンキー(土屋アンナ)の友情物語。
_ 日本映画には、国際映画祭に招待されない、ヤクザものとかスケバンものを含む大量の娯楽作品がある。それらのカリカチュアが「キル・ビル1」だったが、外国人の監督に先を越されたのが残念であった。この映画はタランティーノにも観てもらい傑作で、日本映画の底力を感じさせる。
_ この作品のひとつの見所は、二人のファッション対決で、桃子(深田)のロココにイチゴ(土屋)のレディース(暴走族)ファッションは引けを取らない。これは言わば文化の対決で、特攻服のユニフォームに凝った刺繍をするような反社会的集団は日本以外いないのではないか。昔の学園紛争の時代の色とりどりのヘルメットも他国にはない現象だった。