_ キネマ旬報の予想では「アビエイター」のマーティン・スコセッシが作品賞と監督賞を両方取るだろうされていた。スコセッシは過去4回監督賞にノミネイトされて全て落選。同情票が入ると思われた。ところが、結果は両方ともクリント・イーストウッドに取られてしまった。作品を観ていないのでなんとも言えないが、アメリカでは同情票はあまりないのかもしれない。
_ 日本アカデミー賞という野暮な名前の賞があるが、その本年度の最優秀主演女優賞は鈴木京香に与えられた。「血と骨」での演技に対するものだが、熱演ではあるが、「主演」ではなかった。あの映画は北野たけしだけが主演で女優はみな助演としか言えない。あれが主演だったら「下妻物語」の土屋アンナははるかに出番が多かったから助演ではなく主演だろう。鈴木京香は過去3回優秀主演女優賞を取ったが最優秀を逃していたとのことで、同情票があったのだろう。たいした賞ではないからどうでもいいが。