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2007-08-20 朝青龍と小池百合子

_ 二人の問題の共通項は手続きだ。

_ 朝青龍の場合、相撲協会は朝青龍の弁解を聞くことなく処分を下した。本人の言い分を聞けば多分私が8月2日に書いたようなことを言っただろう。それを考慮すれば、処分は今回のように厳しいものにはならず、本人が軽率だったと謝るだけで済んだかもしれない。何れにしても、一方的に処分を言い渡されるよりも本人の衝撃は少なかっただろう。

_ 小池百合子防衛大臣については、塩崎官房長官は「次官人事は正副4人の官房長官で構成する人事検討会議に諮る必要がある」という見解であったという。それが本当であれば、その会議を開いて決定すればよかったはずだ。それをせずに安部総理大臣の判断になったのは手続きが不明確だったからではないか。森元総理は小池大臣には武士のたしなみがないと非難しているそうだが、そのような情緒的な問題ではなく、決定権者と決定の手続きさえはっきりしていれば混乱するはずが無い。

_ 日本の集団の中で古いしきたりー情に支配された密室での決定方式ーが一番強く存在するのは相撲と政治の世界ではないか。ことを荒立てないで、集団の空気で物事が決定されていくのは楽である。しかし、それは同質な構成員と集団による決定の拘束力があってはじめて可能になる。そんな社会は日本にはもうない。アメリカ型の due process が必要だ。


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