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2015-11-28 三島由紀夫との1時間

_ 三島が死んでから45年が経った。

_ 三島とは正味1時間ほどしか話していないが、今でも昨日のことのように思い出す。

_ 黒澤明、大島渚、坂本龍一などと比べても三島の印象は強烈だ。

_ 三島は早稲田の学生でしかない私と町永にとても誠実に接してくれた。町永はともかく(彼は早稲田ではぴか一の知性だった)私はろくに本も読んでない成績も行動も中途半端な人間だった。

_ 三島は取材で私の祖父の世話になったので仕方なく我々に会ったのだろう。それにしては三島はとても上機嫌に話し、その内容も手を抜いたものではなかった。むしろなんでこんな難しい話をするのだろうと考えるぐらいだった。最初に三島が振ってきたゴシックロマンにしろ私はそんな言葉は初めて聞いた。八橋の訳を翻訳者が間違えた話も、私は八橋が何であるか知らなかった。

_ もう少し私に教養があったらまともな話ができたのではないかと残念に思う。

_ 町永が三派系のシンパだと祖父を通じて伝えてあったので三島は少しは緊張していたのかもしれない。でも少し話をすれば正体は分かったはずだ。町永はおとなしかった。彼は三島ファンだったから無理もない。

_ 町永とはずっと会っていないが、彼にとっての三島体験はその後の人生にどのように影響したのだろう。聞いてみたい。


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