_ 新聞の書評で見たので再読した。書評になんと書いてあったかは忘れたが、もう一度読みたくなる内容だった。
_ ジュール・ヴェルヌの古典的なSF。ドイツの鉱物学を専門とするリーデンブロック教授と甥のアクセルが、アイスランドの休火山の噴火口から地球の中心への探検旅行に出発する。
_ 覚えているのは、この作品の映画をアメリカで観たということだ。映画の題名は Journey to the Center of the Earth で1959年公開とのこと。1959年ということは、私はNYにいて12歳だった。その当時、同じ小学校に通っていた同学年のユリコとトミコと仲が良く、いつも一緒に遊んでいた。この映画も連中と一緒に観たという記憶がある。子供たちだけで行ったとは思えないが。
_ 映画はパット・ブーンが主演で、彼はその当時一番人気の歌手で、エルビスより人気があったのではないか。映画の内容はよく覚えていないが、洞窟の壁面いっぱいの水晶が輝く場面は印象に残っている。
_ 小説はたぶん映画のあとに読んだのだろう。いつ読んだかわからないが、岩波文庫などではなく、少年向きのダイジェストではないか。地底探検に導く暗号が羊皮紙に書かれていて、その羊皮紙という言葉を覚えているので、英語ではなく日本語で読んだと思われる。
_ 日本に帰ってきてからは、SFではなく洋物のミステリーにはまった。シャーロックホームズは英語で全作品読み、中2のころは007シリーズを読んでいた。高校になってからはSFが好きになり、ミステリーは読まなくなった。日本のミステリーはほとんど読んでいない。