_ PART1は観ていて、あらかじめWikipediaでストーリーを確認していたのだが、登場人物が多く完全には理解できなかった。しかし、2時間48分の上映時間、集中できたので、満足。
_ そもそも、映画館に行って映画を観る理由は何か。人によって違うだろうが、私の場合、一つの理由は現実では見ることのできない景色を見ることができるからだ。
_ その意味でDUNEは条件を満たしている。視界のすべてを占める砂漠と、突然砂煙とともに出現する全長400メートルの砂虫。だから、活劇が中世ヨーロッパのようで、資源をめぐる争いが陳腐であっても許せる。人間はどうせつまらない存在だから。
_ 臨場感という点では、この映画は最先端を行っていると思う。しかし、私が、DUNEの世界に入り込めたかというと、そうでもない。
_ 昔、少年時代に小説を読んで情景を想像していたころは、映画以上にリアルな景色を見ていたと思う。また、ラジオドラマ(例えば、赤胴鈴之助)を聞いていた時は、目の前を馬が疾走することを実感することができた。
_ 映画は、どんなに技術が発達しても、映画の世界と観客の世界を一つにすることはできない。