_ イメージフォーラムで観てきた。何回も来ているのにまた迷って予告編の上映開始後にやっと着いた。
_ おバカ映画の続編でそれなりに面白かった。しかし、前作のような衝撃はなく、時間を無駄にしなかったという程度か。
_ 前回でヒトラーは死んでいたはずなのに、再登場している。ロボットになって再生したとのこと。
_ 私は、自分の小説の続編で、三島由紀夫を蘇らせようと思っていて、いろいろ考えている。三島は、町永と二人で会ったとき、町永に対して「あなたの背中に三つのほくろがあれば、それは全部文体に顕れる」と言った。反対に考えれば、文体から肉体を再構築することが出来るのではないか。
_ 三島由紀夫全集38巻をAIに学習させれば、三島の頭脳に近似した知性が誕生するのではないか。さらには、ロボットの技術が進歩すれば、三島の肉体も生成できるのでは。
_ 最近ChatGPTを使い始めて、その能力に驚嘆している。私の小説「滝川希花の冒険」を学習させ、最後が夢落ちととられるところを、そうではなく、夢の中の出来事が実際に在ったと解釈できる理論はないかと尋ねたら、10秒余りで、三つの方法を提案してくれた。びっくりした。また、参考文献として、伊藤計劃の「ハーモニー」を挙げてきたので、絶句。
_ とにかく、ヒトラーのロボット化は誰かがどこかですでに進めている可能性がある。ヒトラーには「我が闘争」などの著作があり、多くの演説も記録として残されているはずだ。そして、ヒトラーは歴史上の人物の中で一番人気がある。チャールズ・チャップリンをはじめとして、何人がヒトラーの役を演じたか。
_ ヒトラーを政治的に利用しようと考えるのはネオナチのみではないだろう。民衆が迷ったときに、誰のことばに従うか。演説の力で世界を変えようとした者が生成されれば、それは大きな力を持つだろう。
_ ヒトラーは晩年パーキンソン病を患ていたとのこと。それが、彼の判断力を鈍らせていたのかもしれない。そのような障害を持たないAIはヒトラー本人以上の影響力を及ぼすかもしれない。