少数意見

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2003-03-22 007/ダイ・アナザー・デイ

_ 「007」シリーズの第20作目とのことで、昔のなつかしい作品へのオマージュに満ちた楽しい映画だった。

_ ハル・ベリーが海から上がってくるところは「007は殺しの番号」のウルスラ・アンドレスだし、「007/ゴールドフィンガー」のショーン・コネリーとハロルド坂田の格闘、ハイテク装備のアストン・マーチン、日本を舞台にした「007は二度死ぬ」の阿蘇山の基地などを思い出した。

_ 第1作の「007は殺しの番号」が日本で公開されたのは1963年のことだが、私はその前から007シリーズを読んでいた。中学生のころミステリーにはまって、クロフツの「樽」とかの古典からダシェール・ハメットの「マルタの鷹」などのハードボイルドまで、主に洋ものを幅広く読んでいた。

_ 「007」の映画は多分14、5本観ていると思うが定かではない。一般的にスパイものはソ連という敵がいなくなってからつまらなくなった。今回の北朝鮮はソ連に比べれば小物だが、不可解でなにをやるか分からないという危険性が悪役の条件を満たしている。

_ 映画の先見性からすると、北朝鮮との戦争は近いか?


2007-03-22 堀江の服装 その2

_ 判決言い渡しの法廷へは白いワイシャツにブルー系の地味なネクタイで現れたそうだ。でも、先日の村上世彰の裁判に証人として出廷したときはジーパンにピンクのTシャツだったと。

_ 自身の裁判に地味な服装で臨むのは、昔の堀江の反権力的な装いを気に入っていた私からすると残念ではある。でも、服装で裁判官に悪い印象を与えてはいけないとの世間智を否定するものではなく、つまらないところで勝負しないという戦術ならそれでもいい。

_ でも、村上の裁判での格好はどんなものだろう。堀江は村上側の証人として出廷し村上に有利な証言をしたそうだ。村上と堀江が友達かどうかは知らないが、自分の法廷に気を使うくらいには村上にも気を使ってやれと言いたい。すでに自分の服装に対する信念は捨ててしまっている堀江なんだから、村上のためにネクタイぐらいしたっていいではないか。自分の法廷にジーパン、Tシャツで、村上の法廷にはネクタイだったらエライ男だと思っただろうが、反対ではないか。がっかりだよ!

_ 堀江の法廷戦術は自分がお飾りの社長であって責任がないというもののようで、それにもがっかりした。拘置所から出てきたときは精悍な顔つきになっていてよかったのに、今の姿は以前よりもっと太ってたるんでいる。

_ 勝ち組、負け組という区分けが流行っているが、堀江はすでに精神的に負けている。控訴審でどのような結論になろうとも、堀江が昔の輝きを取り戻すことはないだろう。畢竟勝ち負けは精神の問題なのだ。


2019-03-22 ウトヤ島。7月22日

_ 8年前のノルウェーの極右テロリスト、ブレイビクによる77人殺害の映画。

_ タイミングがニュージーランドのモスク襲撃の直後なのでそれなりに観客がいた。

_ 映画としては、ほとんどを逃げる女の子の視点で描くので、何が起きているかわからず、途中からダレル。しかし、銃声はリアルで、現実にあれが迫ってきたらビビるだろう。最近はやりの自動小銃ではなく散弾銃のようだった。

_ 殺戮の舞台は労働党青年部の集まりがあった島だが、何百人も集まったのに警備員はいなかったのだろうか。この映画やニュージーランドの事件を見ると、銃の規制ではなく、自衛のための銃の所持を広めたほうがいいのではないだろうか。また、オリンピックに備えての捕り物の演習は刃物を持った犯人ではなく、複数の銃器を持ったテロリストを想定すべきで、警察も銃殺することを考えて行動すべきだ。


2024-03-22 大谷翔平賭博事件

_ マスコミは水原の発言に惑わされているが、彼の発言内容は3月19日と20日で全く異なっていて、どちらも信用できない。

_ 分かっている客観的な事実は、大谷の口座からbookmakerへ2年間で、8,9回に分けて450万ドルが送金されたというもの。大谷の口座に他人がアクセスすることは困難で、大谷が他人のためにそのような送金をする理由はないので、単純に考えれば、大谷が賭博をして負けて金を払ったというケースが一番あり得る。

_ 大谷の弁護士としては、このような推論を覆す納得のいくストーリーを考える必要がある。ところが、水原は、弁護士に相談することなくESPNの質問に答えてしまった。水原としては、大谷をかばうつもりで、送金は自分の借金で、大谷が好意でしたことと説明した。しかし、これを知った弁護士は、このストーリーでは大谷が賭博罪の幇助になると思い水原に撤回するよう迫った。

_ 結局、水原は、すべて大谷の知らないことで、自分が勝手にやったといった。しかし、この説明は不自然で、水原が2年間にわたって何回も大谷のPCを操作して450万ドルの送金をすることは常識に反する。裁判所の証人尋問でこのような説明をしても100パーセント信用されない。

_ 今判明している事実からすると、一番あり得るケースは、大谷が水原に感化されて賭博を始めたが、負けが混んだ。大谷としては、賭博はゲームの一種で違法だとは思っていなかった。450万ドルの送金はたぶん自分の負けが大半だろうが水原の分も含んでいたかもしれない。

_ 大谷が違法な賭博だと思っていなかったとしても、法の不知は許されないので、刑事責任に問われる。

_ 大谷の弁護士がどのようにこの窮状を逃れるか見ものだ。


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