_ 渋谷のシネクイントで観た。派手なところはないが傑作。
_ 東京の上流階級の華子を門脇麦、富山から出てきた美紀を水原希子、政治家の家系の弁護士青木幸一郎を高良健吾が演じる。
_ いうまでもなく、東京と地方には断絶があり、さらに東京にも階級があって異なる階級の者は出会うことも少ない。
_ 美紀は、慶応に入るが家が貧乏で中退してキャバクラで働く。在学中にノートを貸した(そして返さなかった)男が客としてきて肉体関係になる。よくある話で、階級の違う男女が出会う一つのカタチだ。
_ 東京の中にも階級があるというのは感じてはいたが、映画ではっきり描かれるのは初めてではないか。
_ 私の家は中の上くらいだったが、親戚が集まると、祖父、親、叔父、伯父などみな東大で、それも法学部以下は一段下。そんなのが大嫌いだった。
_ 私は青木幸一郎の立場になるのかもしれないが、思いっきり反抗したのでその点は満足で後悔はない。その結果母親はじめ苦しめた人はいたが仕方がない。